マンデリンに、感謝。
ケチ根性はモノのおいしさを半減させる。
マンデリンを飲む。カルディで買ってきた、コーヒー豆だ。
「ボディがしっかりしていて酸味、野性味がある」という触れ込み。
買ってきたペーパーフィルターをセットして、粉末になっている豆を入れ、お湯を注ぐ。はたして、インスタントではない、聞いたことがない豆の種類のコーヒーはどんな味がするものか。
期待と少しのドキドキを胸に秘め、口に含んだ。
・・・薄い。昨日飲んだインスタントより、薄かった。
理由は、もったいないと思って計量スプーン一杯分の豆に対して、お湯を入れすぎたからだ。もっとも、お湯をペーパーフィルターの中の豆の部分に二度満たした注いだ程度だ。そんなに多くはないはずだ。
それがわかって、もう一度入れなおした。
今度も薄い。コーヒードリッパーの中の豆にお湯を一度浸しただけだ。それが薄いとはこれいかに。触れ込みの「ボディ」だの「野性味」もわからない。
もう一度だけ、と、さらに入れなおした。今度は測りを使って、豆は10g、量は100mlで。
「よし、やっとおいしくなったぞ!」
そう思ったのは、この3回目入れたコーヒーの残り5分の1ほどになったころだった。
そこには、言っているところの「酸味」や「野性味」を味わうことができた。
この20mlほどの味わい深いコーヒーは、恋愛映画でいうところの最後の思いを遂げるシーンみたいなもの。「やっとキスできて良かったね」と言ったところだ。
まずはコーヒーの入れ方から勉強をしなくてはといったところだ。
オイラはおいしいコーヒーを飲むために生まれてきた、のかもしれないのだから。
カルディのコーヒー豆、マンデリンに感謝。